ブログの素案 テスト 転記元URL: https://zinichi.net/home/cz-697d2_00/ タイトル: 止まらない進化!? CZ-697Dのアップグレードを紹介! カテゴリ: 3Dプリンター/DIY 投稿日: 2025.02.01 おかげさまでご好評いただいているCZ-697Dですが、姉妹品の CZ-617D の制作を通じて、色々とやりたかったことが実現できました。せっかく作った仕組みということで、CZ-697Dにも適用してみました。これらの機能は新規でご購入いただく方向けだけでなく、既存の購入者様に向けて有償アップグレードも対応いたします。 ことの発端 おかげさまでご好評いただいているCZ-697Dですが、姉妹品の CZ-617D の制作を通じて、色々とやりたかったことが実現できました。 せっかく作った仕組みということで、CZ-697Dにも適用してみました。 これらの機能は新規でご購入いただく方向けだけでなく、既存の購入者様に向けて有償アップグレードも対応いたします。 機能拡張1:ステレオスピーカーのマウント X68000をご存じの方であれば全員が憧れた「あのスピーカー」を1/2サイズで制作したことがあります。今回のアップグレードで、このスピーカーをマウントできるようになりました! マウンタの取り付け方は簡単。まずはマウンタをスピーカーに取り付けます。板ナットをセットした状態で、スピーカーへセット、ネジ止めするだけです。 モニターに対しても、同じ要領でネジ穴にあわせて取り付けてください。 一方で、このスピーカーの取り付けは、横に隙間が空くという課題があります。今回はZと並べて使うためのマウンタも付属させます。 専用マウンタを使うことで、やや高いところに取り付けます。実際にZと並べてみるとピッタリです。 【画像挿入位置:CZ-697Dにステレオスピーカーをマウントした状態、および専用マウンタを使用してZと並べた際の隙間がなくなった状態の写真】 機能拡張2:折りたたみ式スタンドと固定力の大幅強化 CZ-697Dの初期型は、スタンドが収納できませんでした。 しかし今回のアップグレードによりスタンドをたたむことができるようになり、使わない時は立てかけておくことができるようになります。 更にスピーカーを安定してマウントさせるために、スタンドの保持力を上げるためのゴムワッシャーの取り付けに対応しました。 【画像挿入位置:折りたたみ式スタンドの構造、およびゴムワッシャーを取り付けたスタンドの保持力強化の様子】 機能拡張3:リモコン操作に対応 #CZ697D をリモコン操作してみた😀 こいつぁ使いやすいぜーっ! @kunichiko はんには足向けて寝られまへんなぁ😊 pic.twitter.com/2xYjS9vWLm — ふゆき@パンタロン (@zinfyk) February 1, 2025 配布版はピッピッって受信音は鳴りません 今回の目玉機能です。CZ-697Dは普段使いにはちょうどよいモニタですが、VGAとHDMIの切替や音量などの変更をするときに、背面のボタンを押す必要があります。 長年これがやりづらいと思っていましたが、なななんと、リモコン操作できるようにアクセサリを制作していただきました! 作者は、あの KeplerX の制作者でもある くにちこ( @kunichiko ) さんです。あっという間の実装にびっくり(^^) くにちこさん、素晴らしいアイテムをありがとうございます! 詳細は別途投稿しますが、リモコンの信号を受信するための「レシーバーユニットとコントローラー」で構成しています。 なお、ブラウン管のCZモニターに付属していたコントローラー(リモコン)を使って操作することもできます。 リモコン操作できるモニターって実は希少ですよね! 【画像挿入位置:リモコン操作によるCZ-697Dの動作デモ、またはレシーバーユニットとコントローラーの構成図】 拡張機能4:電飾ユニットのLED リモコンの受信ユニットを取り付けることで、より本物っぽくLEDが点灯するようになります。 受光部は15KHzの裏に設置されていまして、モニターの電源がOFFの時は主電源のみ、受信状態時はその他のLEDも点灯するようになります。 嬉しいディテールアップです。 【画像挿入位置:リモコン受信時に点灯する電飾ユニットのLEDの様子】 新型CZスピーカーの紹介 過去に数回配布したことがあるCZスピーカーは、もともとダイソーの300円スピーカーをリメイクしていました。 残念ながら終売となったため、新たにバージョンアップしました。 ユニットは小型化しましたが、良いアンプを搭載したことで互角の音が出るようになったと思っています。 今回はスピーカー取り付けの拡張を行うため、この投稿にて紹介いたします。 変更内容:1:スピーカーユニットを変更 2:密閉型ハウジングへ変更 3:電源入力端子をUSB-TypeCに変更(これは自動的に5Vへ変換して給電できるものを採用しています) #CZスピーカー の調整が完了したので、ダイソースピーカーと因縁(?)の対決をさせてみた😀 ちなみにこのCZスピーカーはダイソースピーカーは一切使っていないので、もはやリメイクではなくなりました😊 比較するとダイソースピーカーは音が薄いですね、原因は箱の剛性かな🤔 pic.twitter.com/gK9T4EqtwK — ふゆき@パンタロン (@zinfyk) January 18, 2025 (音量注意) CZスピーカーを仕上げてみた 今回のバージョンアップによって、電源はTypeCを使えるようにしました 給電側はAもCもおk😀 なか綿の量を半分にすることで少し音の角を取れました(プラシーボ🤔 pic.twitter.com/gCgRWulqsJ — ふゆき@パンタロン (@zinfyk) January 12, 2025 まぁコストは3倍以上に増えてしまったんですけどね(白目 【画像挿入位置:新型CZスピーカーの外観、ダイソースピーカーとの比較、およびUSB-TypeC給電の様子】 アップグレードプランの紹介 これらの内容はすべて必要というものではないと思います、なのでプランを選べるようにします。 【新外装】内容物: 造形物(フロント・リア・スタンド)・受光部パーツ・スイッチパーツ(1つ)・ゴムワッシャー(2つ)・デカール・背面ステッカー。説明(できること): スピーカーのマウント、収納式スタンドの対応 【受信機】内容物: 受光機能付きLEDユニット・赤外線制御ユニット・PHケーブル・電源配線用ケーブル・取り付けネジ(M2-6を2本・ワッシャー2つ)。説明(できること): CZモニター用コントローラー(リモコン)からの赤外線を受信 【リモコン】内容物: リモコン(コントローラー)。説明(できること): CZ-697D、CZ-617D、各ブラウン管CZモニタの操作が可能 【CZスピーカー】内容物: ステレオスピーカー・スピーカーマウンタ(6つ) 取り付けネジ(M4-10を2本・M3-15と板ナット4組)。説明(できること): CZ-697Dの音声を高音質に再生できるようになります。 すでにリモコンをお持ちの方のために、赤外線の受信機とコントローラーを別プランとしました。 新外装、受信機のみのプランは、既存ユーザー様向け限定といたします。 アップグレード作業は私の方で対応させていただきますが、御本人で行っていただくことも可能です。 2025年1月以降に新しくCZ-697Dをご購入いただく方は、新規外装版のご提供となります。 価格は仕入れにより変化しますので、配布時に都度設定とさせていただきます。 あとがき これまでも細かな調整は適宜行っていたものの、大きな機能拡張を行わせていただきましたが、更に便利に楽しく使えるようになりました! 費用や配布時期はXで告知いたします。 おしまい テスト2 【試験】web_book_agent 2026-09-18 目的 道具の書き込み試験です。 更新試験。 項目 値 表の試験 2026-09-18 【試験】下書き CZ-697D 2026-09-18 おかげさまでご好評いただいているCZ-697Dですが、姉妹品のCZ-617Dの制作を通じて、色々とやりたかったことが実現できました。せっかく作った仕組みということで、CZ-697Dにも適用してみました。これらの機能は新規でご購入いただく方向けだけでなく、既存の購入者様に向けて有償アップグレードも対応いたします。 ことの発端 CZ-697Dは、ふゆきじんいちさんが手がけるCZシリーズのモニターです。姉妹品のCZ-617Dを制作する過程で、いくつかの機能拡張が実現しました。そこで、せっかく作った仕組みをCZ-697Dにも適用し、既存の購入者様にも有償アップグレードとして提供することになりました。 機能拡張1:ステレオスピーカーのマウント X68000をご存じの方であれば全員が憧れた「あのスピーカー」を1/2サイズで制作したことがあります。今回のアップグレードで、このスピーカーをマウントできるようになりました。 【画像挿入位置:1/2サイズのステレオスピーカーの全体写真】 マウンタの取り付け方は簡単です。まずはマウンタをスピーカーに取り付けます。板ナットをセットした状態で、スピーカーへセットし、ネジ止めするだけです。 【画像挿入位置:マウンタをスピーカーにネジ止めする作業写真】 モニターに対しても、同じ要領でネジ穴にあわせて取り付けてください。 一方で、このスピーカーの取り付けは、横に隙間が空くという課題があります。今回はZと並べて使うためのマウンタも付属させます。 【画像挿入位置:専用マウンタを使った取り付けイメージ】 専用マウンタを使うことで、やや高いところに取り付けます。実際にZと並べてみるとピッタリです。 【画像挿入位置:Zと並べて設置したスピーカーの完成写真】 機能拡張2:折りたたみ式スタンドと固定力の大幅強化 CZ-697Dの初期型は、スタンドが収納できませんでした。しかし今回のアップグレードによりスタンドをたたむことができるようになり、使わない時は立てかけておくことができるようになります。 【画像挿入位置:折りたたみ式スタンドのたたみ方と立てかけ状態の写真】 更にスピーカーを安定してマウントさせるために、スタンドの保持力を上げるためのゴムワッシャーの取り付けに対応しました。 機能拡張3:リモコン操作に対応 今回の目玉機能です。CZ-697Dは普段使いにはちょうどよいモニタですが、VGAとHDMIの切替や音量などの変更をするときに、背面のボタンを押す必要があります。長年これがやりづらいと思っていましたが、なんとリモコン操作できるようにアクセサリを制作していただきました。 作者は、あのKeplerXの制作者でもあるくにちこ(@kunichiko)さんです。あっという間の実装にびっくりしました。くにちこさん、素晴らしいアイテムをありがとうございます! 【画像挿入位置:リモコン操作のデモ写真】 詳細は別途投稿しますが、リモコンの信号を受信するための「レシーバーユニットとコントローラー」で構成しています。なお、ブラウン管のCZモニターに付属していたコントローラー(リモコン)を使って操作することもできます。リモコン操作できるモニターって実は希少ですよね! 配布版はピッピッって受信音は鳴りません。 拡張機能4:電飾ユニットのLED リモコンの受信ユニットを取り付けることで、より本物っぽくLEDが点灯するようになります。受光部は15KHzの裏に設置されていまして、モニターの電源がOFFの時は主電源のみ、受信状態時はその他のLEDも点灯するようになります。嬉しいディテールアップです。 【画像挿入位置:LEDが点灯した電飾ユニットの写真】 新型CZスピーカーの紹介 過去に数回配布したことがあるCZスピーカーは、もともとダイソーの300円スピーカーをリメイクしていました。残念ながら終売となったため、新たにバージョンアップしました。ユニットは小型化しましたが、良いアンプを搭載したことで互角の音が出るようになったと思っています。今回はスピーカー取り付けの拡張を行うため、この投稿にて紹介いたします。 【画像挿入位置:新型CZスピーカーの全体写真】 変更内容は以下の通りです。 1:スピーカーユニットを変更 2:密閉型ハウジングへ変更 3:電源入力端子をUSB-TypeCに変更(これは自動的に5Vへ変換して給電できるものを採用しています) 比較するとダイソースピーカーは音が薄いですね、原因は箱の剛性かな。まぁコストは3倍以上に増えてしまったんですけどね(白目) アップグレードプランの紹介 これらの内容はすべて必要というものではないと思います、なのでプランを選べるようにします。 プラン 内容物 説明(できること) 新外装 造形物(フロント・リア・スタンド)・受光部パーツ・スイッチパーツ(1つ)・ゴムワッシャー(2つ)・デカール・背面ステッカー スピーカーのマウント、収納式スタンドの対応 受信機 受光機能付きLEDユニット・赤外線制御ユニット・PHケーブル・電源配線用ケーブル・取り付けネジ(M2-6を2本・ワッシャー2つ) CZモニター用コントローラー(リモコン)からの赤外線を受信 リモコン リモコン(コントローラー) CZ-697D、CZ-617D、各ブラウン管CZモニタの操作が可能 CZスピーカー ステレオスピーカー・スピーカーマウンタ(6つ)・取り付けネジ(M4-10を2本・M3-15と板ナット4組) CZ-697Dの音声を高音質に再生できるようになります。 すでにリモコンをお持ちの方のために、赤外線の受信機とコントローラーを別プランとしました。新外装、受信機のみのプランは、既存ユーザー様向け限定といたします。アップグレード作業は私の方で対応させていただきますが、御本人で行っていただくことも可能です。2025年1月以降に新しくCZ-697Dをご購入いただく方は、新規外装版のご提供となります。価格は仕入れにより変化しますので、配布時に都度設定とさせていただきます。 あとがき これまでも細かな調整は適宜行っていたものの、大きな機能拡張を行わせていただきましたが、更に便利に楽しく使えるようになりました!費用や配布時期はXで告知いたします。 おしまい 【試験】新規記事 アップグレードの選び方 2026-09-18 CZ-697Dをすでにお持ちの方へ、有償アップグレードの選び方についてまとめます。今回のアップグレードは4つのプラン(新外装・受信機・リモコン・CZスピーカー)から構成されています。既存の購入者向けには、新外装と受信機のみのプランが限定で用意されます。費用や配布時期はXで告知されるため、ここでは「自分に必要なプランはどれか」を選ぶための目安として書いています。 4つのプランでできること まず、各プランで何が変わるのかを整理します。 新外装 :フロント・リア・スタンドの造形物、受光部パーツ、スイッチパーツ、ゴムワッシャー、デカール、背面ステッカーが含まれます。ステレオスピーカーのマウントが可能になり、スタンドは折りたたみ式で使わない時は収納できます。ゴムワッシャーでスピーカーの保持力も強化されます。 受信機 :受光機能付きLEDユニット、赤外線制御ユニット、ケーブル類、取り付けネジが含まれます。リモコンからの赤外線信号を受信してリモコン操作に対応し、電飾ユニットのLEDが点灯して本物らしいディテールアップが実現します。 リモコン :CZ-697D、CZ-617D、および各ブラウン管CZモニタの操作が可能になります。VGA/HDMI切替や音量変更など、背面ボタン操作が不要になり利便性が向上します。すでにリモコンをお持ちの方は、このプランをスキップして受信機のみ購入できます。 CZスピーカー :ステレオスピーカー、マウンタ、取り付けネジが含まれます。CZ-697Dの音声を高音質で再生できるようになります。小型化しつつ良いアンプを搭載し、従来のダイソースピーカーリメイク版と同等以上の音質を実現しています。密閉型ハウジングに変更され、電源入力端子がUSB-TypeCに変更されています。 既存購入者向けの限定プラン 既存の購入者向けには、新外装と受信機のみのプランが限定で用意されます。すでにCZ-697Dをお持ちで、外装を新バージョンに更新しつつリモコン操作と電飾の点灯に対応させたい方には、この限定プランがそのまま対象になります。 自分に必要なプランの選び方 選び方の目安を挙げます。 外装を新バージョンに更新したい、スピーカーのマウントを可能にしたい場合は 新外装 。リモコン操作に対応させたい、電飾のLEDを点灯させたい場合は 受信機 。リモコン自体をまだ持っていない場合は リモコン も必要です(すでに持っていれば受信機のみでよい)。音声を高音質で再生したい場合は CZスピーカー 。 既存購入者の方は、限定プラン(新外装+受信機)を軸に考え、リモコンを持っていない場合はリモコンを追加、音質向上も欲しい場合はCZスピーカーを追加、という形になります。 費用と配布時期 費用や配布時期はXで告知されます。具体的な金額や時期はここでは書かないので、告知を待ってください。 【画像挿入位置:4つのプラン(新外装・受信機・リモコン・CZスピーカー)の全体像を示す写真】 ITX68000Lにフロッピーディスクの「魂」を灯す ITX68000Lに、フロッピーディスクのイジェクトボタンとアクセスLEDを実装しました。X68000用エミュレータと連携して、実機さながらの挙動を再現しています。 X68000という存在 1987年にシャープが発売したX68000は、当時としては画期的な性能を持つビンテージコンピュータでした。最大65,536色の表示能力やFM音源による豊かなサウンド、そしてコーディングのしやすさを武器に、少年たちの心を掴みました。 このマシンは、ゲームクリエイターやCGアーティストなど、コンピュータを使いこなす様々なクリエイターを排出しました。私自身も、X68000でゲームを遊び、その表現力の高さに魅了された一人です。 【画像挿入位置:X68000の実機写真(マンハッタンシェイプのツインタワー型デザイン)】 ITX68000Lの現状 ITX68000Lは、私が制作・頒布しているMiniITXマザーボード用PCケースです。X68000のデザインを再現しつつ、RTX 4070 Ti Superのような大型グラボまで搭載できる設計になっています。 幅140・高さ325・奥行き295mmのコンパクトな筐体に、SFX-L電源や2.5インチSSD2基、背面・底面・天面のファン配置まで詰め込みました。ABSとレジン素材で制作しています。 すでにHDDのアクセスランプを実装しており、X68000が電源のON/OFFに連動して独特な点滅を行う挙動を忠実に再現しています。 【画像挿入位置:ITX68000Lの完成写真(グラボ搭載状態)】 欠けていたもの X68000にあって、ITX68000Lにまだなかったものは2つです。 フロッピーディスクのイジェクトボタン フロッピードライブのアクセスステータスを表示するLED これらがなければ、X68000の「魂」が完全に再現されたとは言えません。今回、この2つを開発しました。 XEiJ+t と XM6t ただし、これらの機能を利用するには、XEiJ+t と XM6t という「X68000用エミュレータ」を使う必要があります。エミュレータ上でX68000を動かすことで、フロッピーディスクのアクセスやイジェクトのシグナルを取得し、物理的なLEDやボタンに反映させる仕組みです。 実現できると思っていなかった 正直に言うと、長年Windowsで動かしているX68000のエミュレータのフロッピードライブに関する情報を、物理的なLEDに連動させるなんてことができると思っていなかったんです。 SNSで「やりたい」とつぶやいたところ、以前からお世話になっている「たんぼ」さんから「やってみよう」と声をかけていただきました。 テスト制作 本当に実現できるかを検証するために、秋月電子さんで「USB接続デジタル入出力モジュール」を購入しました。これをPCに接続し、以下の流れでLEDを点滅させることに成功しました。 WINDOWS → X68000エミュレータ → USB接続デジタル入出力モジュール → LED 【画像挿入位置:USB接続デジタル入出力モジュールとLEDの接続写真】 本制作 しかし、秋月電子のUSB接続デジタル入出力モジュールでは、ITX68000Lの筐体に入らないことが判明しました。小型のモジュールを開発する必要があり、また、専用のファームウェアの開発も必要です。 秋月電子のモジュールに書かれている回路図を参考に、担当を振り分けた結果、以下のようになりました。 回路図:たんぼさん、ふゆき PCB:ふゆき、たんぼさんの先輩 ファームウェア:たんぼさん まさに最強布陣です。 【画像挿入位置:開発した小型モジュールの基板写真】 嬉しいハプニング もともとはフロッピーディスクのアクセスLEDだけの対応予定だったのですが、せっかく基板をつくるのであれば、ディスクイジェクトボタンも対応しよう!ということになりました。 ええ、なんでもできるんですね。 素人の試行錯誤 ふゆきのKiCadレベルは緑帯程度です。たんぼさんの先輩に色々とご監修いただきつつ、試行錯誤を繰り返しました。 【画像挿入位置:KiCadでのPCB設計画面のスクリーンショット】 筐体の見直し LEDランプはもともと光らせる余地を残していたものの、イジェクトボタンは想定外でした。CADデータの修正、押し心地の確認、コンパクトな筐体に無駄なく装着できるように小型化させるなど、実は困難を極めました。 【画像挿入位置:イジェクトボタンの装着部分の拡大写真】 完成 XM6tを使い、大好きなゲームを動かしました。フロッピーディスクのアクセスもイジェクトボタンも完璧に動作します。 実際にディスクが出てこないのが変な感じです。 【画像挿入位置:完成したITX68000Lでゲームを動かしている写真(フロッピーLED点灯中)】 あとがき (ここは私が書く。) 【試験】ITX68000L 書き直し 2026-09-18 今回は、私が制作・頒布しているX68000風MiniITXケース「ITX68000L」に、フロッピーディスクのイジェクトボタンとアクセスLEDを実装した話です。Windows上で動くX68000用エミュレータの動作を、筐体の物理的なボタンやLEDに連動させるという、もともと実現できると思っていなかったことを、たんぼさんたちと協力して形にしました。レトロPCの自作や、エミュレータの周辺機器化に興味のある方に向けて書いています。 予備知識:X68000シリーズ X68000は、1987年にシャープが発売したパーソナルコンピュータで、現在では伝説のビンテージコンピュータとして知られています。最大6万5536色のグラフィックスやFM音源による音楽性能など、当時としては画期的な性能を備えており、少年たちの心を強く掴みました。 表現力の高さやコーディングのしやすさを武器に、X68000はコンピュータを使いこなすさまざまなクリエイターを排出しました。システムコールやハードウェア構成が公開されていたこともあって、自作や改造の文化も根づいた、特別なマシンだったと言えます。 予備知識:ITX68000L ITX68000Lは、X68000の外観を再現したMiniITXマザーボード用のPCケースで、私が制作・頒布しているものです。一般的なMiniITXマザーボードに対応し、2.5スロット・長さ270mmまでのビデオカードまで搭載できるのが特徴です。 対応パーツや組み込みの手順は、私のブログの「グラボも入るぞ! ITX68000Lを紹介!」と「グラボも入る『ITX68000L』パーツ組み込み編!」の2記事に詳しく記載しています。今回の記事は、その筐体に追加した機能の話です。 すでに実装されているもの ITX68000Lには、HDDのアクセスランプの点灯がすでに実装されています。X68000は電源のON/OFFに連動して、独特な点滅を行なうのですが、この挙動を忠実に再現しています。 一方で、X68000にあってITX68000Lにないものも2つありました。1つはフロッピーディスクのイジェクトボタン、もう1つはフロッピードライブのアクセスステータスを表示するLEDです。今回開発したのは、まさにこの2つです。 そもそも実現できると思っていなかった 長年Windowsで動かしているX68000のエミュレータについて、フロッピードライブに関する情報を物理的なLEDに連動させるなんてことができるのか、私は正直思っていなかった。エミュレータはあくまでソフトウェアの世界で、筐体のハードウェアにまで手を伸ばす発想が私にはなかったのです。 ところがSNSでそのことをつぶやいたところ、以前からお世話になっている「たんぼ」さんから「やってみよう」と声をかけていただきました。ここから、今回の開発が始まります。なお、XEiJ+tとXM6tというX68000用エミュレータを使うことで、今回実装した機能を利用できます。 テスト制作 本当に実現できるかを検証するために、まず秋月電子さんで「USB接続デジタル入出力モジュール」を購入しました。これをPCに接続し、エミュレータから信号を送ってLEDを点滅させる構成を試します。 Windows → X68000エミュレータ → USB接続デジタル入出力モジュール → LED、という流れでLEDを点滅させることに成功しました。エミュレータのフロッピーアクセス情報をUSB経由で取り出し、物理的なLEDに反映できることが実証されたのです。 本制作 ところが、テストに使った秋月電子のUSB接続デジタル入出力モジュールは、ITX68000Lの筐体に入らないことがわかりました。小型のモジュールを開発する必要があり、さらに専用のファームウェアの開発も必要になります。 そこで、秋月電子のモジュールに書かれている回路図を参考に、担当を振り分けることにしました。回路図はたんぼさんとふゆき、PCBはふゆきとたんぼさんの先輩、ファームウェアはたんぼさんが担当します。まさに最強布陣である。 嬉しいハプニング発生! もともとは、フロッピーディスクのアクセスLEDだけの対応予定でした。しかし、せっかく基板をつくるのであれば、ディスクイジェクトボタンも対応しよう、ということになりました。 ええ、なんでもできるんですね。基板を1枚増やすコストはかかりますが、LEDとボタンをまとめて実装できるなら、筐体としての完成度は大きく上がります。この判断は、後の完成度を大きく左右するものになりました。 いうてもふゆきは素人 いうてもふゆきは素人です。ふゆきのKicadレベルは緑帯程度で、PCB設計の経験はほとんどありません。 たんぼさんの先輩に色々とご監修いただきつつ、試行錯誤を繰り返しました。回路の検証、レイアウトの修正、実装後の動作確認。素人だからこそ手間がかかる工程を、先輩方の知見を借りながら一つずつ乗り越えていきました。 ITX68000Lの見直し LEDランプはもともと光らせる余地を残していたものの、イジェクトボタンは想定外でした。ボタンをどこに置くのか、どうやって筐体に組み込むのか、ゼロから考え直す必要があったのです。 CADデータの修正、押し心地の確認、コンパクトな筐体に無駄なく装着できるように小型化させるなど、実は困難を極めました。既存の筐体を壊さずに機能を追加するというのは、一見簡単なようでいて、寸法や強度、使い心地のバランスをすべて取り直す作業になります。 完成 完成したITX68000Lで、XM6tをつかい、大好きなゲームを動かしました。フロッピーディスクのアクセスもイジェクトボタンも、完璧に動作します。 実際にディスクが出てこないのが変な感じです。ボタンを押すと「カチッ」と音がしてLEDが点滅するのに、ディスクは出てこない。エミュレータの世界と現実の筐体が、ちょうどいい距離感で混ざり合っている、そんな感覚です。 あとがき (ふゆきさんが書く) ITX68000Lにフロッピーの鼓動を! イジェクトボタンとアクセスLEDの実装 目次 ・予備知識:X68000シリーズ ・予備知識:ITX68000L ・すでに実装されているもの ・X68000にあって、ITX68000Lにないもの ・今回開発したもの ・そもそも実現できると思っていなかった ・テスト制作 ・本制作 ・嬉しいハプニング発生! ・いうてもふゆきは素人 ・ITX68000Lの見直し ・完成 ・あとがき 予備知識:X68000シリーズ X68000シリーズは、シャープが1987年に発売したパーソナルコンピュータのシリーズです。通称「ペケロク」「ロクハチ」と呼ばれ、今では伝説のビンテージコンピュータとして語り継がれています。 当時としては画期的な性能を備えていました。最大6万5536色の多色グラフィック、シンセサイザーに匹敵するFM音源、そしてアセンブラが扱いやすいMC68000の命令セット。少年たちの心を掴んで離さなかったのは、まさにこの表現力の高さです。 さらにコーディングのしやすさという武器もあり、X68000はコンピュータを使いこなす様々なクリエイターを排出しました。ゲームクリエイター、音楽クリエイター、そして数多くの同人作家。このマシンからキャリアをスタートさせた人々は、今もなお日本のエンタメ業界を支えています。 【画像挿入位置:X68000の実機写真(マンハッタンシェイプの筐体)】 予備知識:ITX68000L ITX68000Lは、MiniITXマザーボード用のPCケースです。X68000の筐体を忠実に再現しつつ、現代のPCパーツを搭載できるように設計しています。これは私が制作・頒布しているものです。 幅140・高さ325・奥行き295mmのコンパクトな筐体に、GeForce RTX4070Ti Superクラスのビデオカードまで収まる設計が特徴です。X68000の「マンハッタンシェイプ」を3Dプリンターで再現し、実機さながらの佇まいをデスクの上で楽しめます。 詳細は下記のページに記載していますので、あわせてご覧ください。 ・グラボも入るぞ! ITX68000Lを紹介! ・グラボも入る「ITX68000L」パーツ組み込み編! 【画像挿入位置:ITX68000Lの完成写真(実機との比較)】 すでに実装されているもの ITX68000Lには、すでにHDDのアクセスランプの点灯機能が実装されています。X68000は電源のON/OFFに連動して独特な点滅を行うのですが、この挙動を忠実に再現しています。 電源を入れると、HDDのランプがゆっくりと点滅しながら起動していく。あの「X68000が息を吸っている」ような感覚を、現代のPCでも味わえるようにしたかったのです。この部分はすでに完成しており、多くのフォロワーさんにも好評をいただいています。 【画像挿入位置:HDDアクセスランプの点滅の様子】 X68000にあって、ITX68000Lにないもの しかし、X68000にあってITX68000Lにないものがありました。それは以下の2点です。 1:フロッピーディスクのイジェクトボタン 2:フロッピードライブのアクセスステータスを表示するLED X68000のフロントには、5.25インチのフロッピーディスクドライブが2基搭載されていました。ディスクを挿入するとアクセスLEDが点滅し、イジェクトボタンを押すとディスクが「カチッ」と出てくる。あの操作感と、LEDの点滅がもたらす「マシンが動いている」感覚は、X68000の体験を語る上で欠かせない要素です。 ITX68000Lは現代のPCケースなので、物理的なフロッピードライブは搭載していません。しかし、X68000のエミュレータを動かす場合、この「フロッピーの鼓動」がないと、どうしても物足りなさを感じてしまうのです。 【画像挿入位置:X68000実機のフロント(FDDとイジェクトボタン、LED)】 今回開発したもの そこで今回、以下の2つを開発しました。 1:フロッピーディスクのイジェクトボタン 2:フロッピードライブのアクセスステータスを表示するLED ただし、これらはXEiJ+tとXM6tという「X68000用エミュレータ」を使うことで初めて機能します。エミュレータがフロッピードライブのアクセス情報を検知し、それを物理的なLEDに連動させる。さらにイジェクトボタンを押すと、エミュレータ上の仮想ディスクが「イジェクト」される、という仕組みです。 【画像挿入位置:XEiJ+t / XM6tのスクリーンショット】 そもそも実現できると思っていなかった 正直に告白すると、そもそも実現できると思っていなかったのです。 長年Windowsで動かしているX68000のエミュレータ。そのフロッピードライブに関する情報を、物理的なLEDに連動させるなんてことができるのか? イジェクトボタンを押して、エミュレータ上のディスクが出てくるなんて、夢のまた夢だと思っていたのです。 ある日、SNSで「ITX68000LにフロッピーのLEDとイジェクトボタンをつけられたらいいなぁ」とつぶやいたところ、以前からお世話になっている「たんぼ」さんから「やってみよう」と声をかけていただきました。 あの瞬間、胸が熱くなりました。自分では「無理だ」と諦めていたことを、誰かが「やってみよう」と言ってくれる。その一言が、このプロジェクトの始まりでした。 【画像挿入位置:SNSでのつぶやきとたんぼさんのリプライのスクリーンショット】 テスト制作 本当に実現できるかを検証するために、まずテスト制作から始めました。 秋月電子さんで「USB接続デジタル入出力モジュール」を購入し、これをPCに接続します。そして、以下の流れでLEDを点滅させることに成功しました。 WINDOWS → X68000エミュレータ → USB接続デジタル入出力モジュール → LED エミュレータがフロッピーにアクセスした瞬間、USBモジュール経由でLEDが点灯する。あの「カチッ」という音は 없지만、LEDの点滅を見るたびに「X68000が動いている」という実感が湧いてきました。 このテストで、原理的には実現可能であることが確認できました。次の課題は、このUSBモジュールをITX68000Lの筐体にはめ込むことです。 【画像挿入位置:USB接続デジタル入出力モジュールとPCの接続写真】 本制作 しかし、秋月電子のUSB接続デジタル入出力モジュールでは、ITX68000Lの筐体に入らないことが判明しました。幅140mmのコンパクトな筐体に、このサイズのモジュールは収まりません。 そこで、小型のモジュールを開発する必要がありました。また、専用のファームウェアの開発も必要です。秋月電子のモジュールに書かれている回路図を参考に、担当を振り分けていただきました。 回路図:たんぼさん、ふゆき PCB:ふゆき、たんぼさんの先輩 ファームウェア:たんぼさん まさに最強布陣です。回路設計、PCB設計、ファームウェア開発の3本柱が揃い、それぞれが得意分野を担ってくれました。この布陣があれば、きっと実現できる。そう確信しました。 【画像挿入位置:回路図とPCB設計のスクリーンショット】 嬉しいハプニング発生! 本制作が進む中で、嬉しいハプニングが発生しました。 もともとはフロッピーディスクのアクセスLEDだけの対応予定だったのですが、「せっかく基板をつくるのであれば、ディスクイジェクトボタンも対応しよう!」とたんぼさんから提案があったのです。 ええ、なんでもできるんですね(白目) LEDだけならUSBモジュールの流用で済んだかもしれないのに、基板を新規に作るならボタンも足そう、という発想。この「ついでに全部やろう」精神こそ、DIYの醍醐味だと思います。結果として、ITX68000LはX68000のフロントをより忠実に再現できるようになりました。 【画像挿入位置:イジェクトボタンを追加した基板の写真】 いうてもふゆきは素人 しかし、いうてもふゆきは素人です。 ふゆきのKicadレベルは緑帯程度。PCB設計は初めてというわけではありませんが、実用的な基板を設計するのは初めてです。たんぼさんの先輩に色々とご監修いただきつつ、試行錯誤を繰り返しました。 配線のルートを間違えたり、コンポーネントの配置が筐体に収まらなかったり、はんだ付けで足を飛ばしたり。そのあたりは割愛しますが、トラブルや超えなければならない壁などたくさんありました。 それでも、先輩の「ここはこうするといいよ」という一言が、いつも背中を押してくれました。素人でも、正しい人に助けてもらえれば、ちゃんと形にできる。そう実感したプロジェクトでした。 【画像挿入位置:KicadでのPCB設計画面と、はんだ付け中の写真】 ITX68000Lの見直し LEDランプはもともと光らせる余地を残していたものの、イジェクトボタンは想定外でした。 CADデータの修正、押し心地の確認、コンパクトな筐体に無駄なく装着できるように小型化させるなど、じつは困難を極めました。幅140mmの筐体に、ボタンを押しやすく、かつ見た目を崩さずに配置する。このバランス調整に、何度もCADをいじくり回しました。 ボタンの押し心地も重要です。X68000のイジェクトボタンは「カチッ」とした感触がありますが、3Dプリンターで再現するのは意外と難しい。素材の硬さ、バネの強さ、ストロークの長さ。何度も試作を繰り返し、やっと「これだ」という感触に辿り着きました。 【画像挿入位置:CADデータと、イジェクトボタンの試作写真】 完成 そして、完成です。 XM6tを使い、大好きなゲームを動かします。フロッピーディスクのアクセスも、イジェクトボタンも、完璧に動作します。ディスクを「挿入」するとLEDが点滅し、イジェクトボタンを押すと「カチッ」と音がして、エミュレータ上のディスクがイジェクトされる。 ただし、実際にディスクが出てこないのが変な感じです(汗) 物理的には何も出てこないのに、ボタンを押した瞬間に「ディスクが出た」という感覚になる。この「実在しないものの実在感」を、X68000の体験として再現できたことに、大きな満足感があります。 【画像挿入位置:完成したITX68000Lでゲームを動かしている写真(LED点滅とイジェクトボタン)】 あとがき (ふゆきさんが書く) おしまい フロッピーの鼓動を、筐体で。ITX68000LにイジェクトボタンとアクセスLEDを実装した話 ITX68000Lに、フロッピーディスクのイジェクトボタンと、アクセスLEDを実装しました。X68000用エミュレータを動かしながら、実機さながらにランプが点滅し、ボタンを押すとディスクがイジェクトされる、あの感覚を、コンパクトな筐体の中で味わえるようにした話です。 目次 ことの発端 ITX68000Lに、まだなかったもの そもそも実現できると思っていなかった テスト制作:秋月のモジュールで検証 本制作:最強布陣で基板を開発 嬉しいハプニング発生! いうてもふゆきは素人 ITX68000Lの見直し 完成 あとがき ことの発端 ITX68000Lは、私が制作・頒布しているMiniITXマザーボード用のPCケースです。X68000の佇まいを、今のパーツで再現できる、そんなケースです。 実はこのケース、HDDのアクセスランプはすでに実装済みでした。X68000は電源のON/OFFに連動して独特な点滅を行なうのですが、その挙動を忠実に再現しているんです。電源を入れると、あの懐かしいリズムでランプが明滅する。このあたりは、すでに完成していた部分です。 【画像挿入位置:ITX68000Lの全体と、点滅するHDDアクセスランプ】 ITX68000Lに、まだなかったもの ただ、X68000にあってITX68000Lにないものが、二つありました。 一つは、フロッピーディスクのイジェクトボタン。もう一つは、フロッピードライブのアクセスステータスを表示するLEDです。実機では、ディスクを読み書きするたびにこのLEDが点滅し、ボタンを押すとディスクが「カチッ」と出てくる。あの感覚が、ITX68000Lにはまだなかったんです。 そこで今回、この二つを実装することにしました。ただし、XEiJ+t と XM6t というX68000用エミュレータを使うことで、これらの機能を利用できるようにします。実機のドライブそのものではなく、エミュレータの情報を物理的なボタンとLEDに落とし込む、という形です。 【画像挿入位置:実機のフロッピーイジェクトボタンとアクセスLED、とITX68000Lの比較】 そもそも実現できると思っていなかった 正直に言いますと、そもそも実現できると思っていなかったんです。 長年Windowsで動かしているX68000のエミュレータ。そのフロッピードライブに関する情報を、物理的なLEDに連動させるなんてことができるのか、と。エミュレータの中の世界と、筐体の外の物理世界を繋ぐ、その橋が架かるのか、自分では到底想像がつきませんでした。 ところが、SNSで「やりたいなぁ」とつぶやいたところ、以前からお世話になっている「たんぼ」さんから「やってみよう」と声をかけていただいたんです。この一言が、すべてのはじまりでした。 テスト制作:秋月のモジュールで検証 本当に実現できるのか、まず検証したかったんです。そこで秋月電子さんで「USB接続デジタル入出力モジュール」を購入しました。 これをPCに接続して、次のような流れでLEDを点滅させてみたんです。 WINDOWS → X68000エミュレータ → USB接続デジタル入出力モジュール → LED ……点滅しました。エミュレータのフロッピーアクセスが、物理的なLEDにちゃんと反映されたんです。あの瞬間、本当に嬉しかった。実現できる、と確信できた瞬間でした。 【画像挿入位置:USB接続デジタル入出力モジュールと、点滅するLEDのテスト風景】 本制作:最強布陣で基板を開発 ただ、ここで壁にぶつかりました。秋月電子のUSB接続デジタル入出力モジュールでは、ITX68000Lの筐体に入らないんです。コンパクトな筐体に収めるには、小型のモジュールを開発する必要があり、また専用のファームウエアの開発も必要でした。 そこで、秋月電子のモジュールに書かれている回路図を参考に、担当を振り分けたんです。 回路図:たんぼさん、ふゆき PCB:ふゆき、たんぼさんの先輩 ファームウエア:たんぼさん まさに最強布陣である。回路・基板・ファームウエア、それぞれの得意な人が揃った、この布陣に、ふゆきも胸を躍らせました。 【画像挿入位置:開発した小型モジュールの基板と、回路図】 嬉しいハプニング発生! ここで、嬉しいハプニングが発生しました。 もともとは、フロッピーディスクのアクセスLEDだけの対応予定だったんです。ところが、「せっかく基板をつくるのであれば、ディスクイジェクトボタンも対応しよう!」となったんです。 ええ、なんでもできるんですね。LEDだけならLEDだけ、ボタンもつけたいならボタンも、と。基板を新しく作るなら、ここで一気に両方対応してしまう、という、なんとも贅沢な判断が下りました。我ながら、この布陣の強さを実感した瞬間です(白目) いうてもふゆきは素人 とはいえ、いうてもふゆきは素人です。 ふゆきのKicadレベルは、緑帯程度。PCBの設計は、たんぼさんの先輩に色々とご監修いただきつつ、試行錯誤を繰り返しました。ここは、先輩の知恵と、ふゆきの根性で乗り切った、そんな感じでした。 【画像挿入位置:KicadでPCBを設計している画面、または監修をいただく様子】 ITX68000Lの見直し 基板ができたところで、今度は筐体側の話です。 LEDランプは、もともと光らせる余地を残してはいたものの、イジェクトボタンは完全に想定外でした。ボタンを置く場所が、そもそもなかったんです。 そこでITX68000Lの見直しに着手しました。CADデータの修正、押し心地の確認、コンパクトな筐体に無駄なく装着できるように小型化させるなど、じつは困難を極めたんです。押し心地が硬すぎても、柔らかすぎてもいけない。あの「カチッ」とした実機の感覚に近づけるには、何度も試作を繰り返しました。 【画像挿入位置:イジェクトボタンの試作と、押し心地を確認している様子】 完成 そして、完成です。 XM6tをつかい、大好きなゲームを動かします。フロッピーディスクのアクセスも、イジェクトボタンも、完璧に動作するんです。ディスクを読み書きするたびにLEDが点滅し、ボタンを押すと「カチッ」と反応する。 ただ、一つだけ変なところがあります。実際にディスクが出てこないんです。ボタンを押しても、物理的なディスクは出てこない。あの「カチッ」という感覚だけが、そこにある。ちょっとだけ、寂しいような、嬉しいような、そんな気持ちになりました。 【画像挿入位置:XM6tを動かしながら、点滅するアクセスLEDとイジェクトボタン】 あとがき (ふゆきさんが書く) おしまい