20260916-デバッグ評価-ThinkingON

thinking OFF の測定(20260916-ThinkingOFF)と同じ11本を、thinking ON で測り直した記録です。コンテキストは各モデルの上限、出力枠は大きめにとりました。系統B(分割の比較)は保留、Qwen3.8 bf16 は後日対応のため、今回は測っていません。

0. サマリ

ふゆきさんへ: gpt-oss は thinking ON にすると、11本の合計時間が短くなり、判定も良くなりました。NVFP4 は判定がほぼ変わらず、時間が大きく伸びました。8bit は MLX サーバーが生成の途中で落ち続け、測定できませんでした。

0-1. thinking ON の結果
モデル 正解 要検討 不正解 時間切れ・停止 採点不能 見つけるべき欠陥8件の検出 11本の所要時間
gpt-oss:120b 5 1 4 0 1 部分的に1(mox_law_v2 の改行で見逃す欠陥) 678秒(11分18秒)
Qwen3.8 NVFP4 4 1 4 時間切れ1 1 0(ほかに一覧外の正しい指摘1) 6,079秒(1時間41分19秒。時間切れの3600秒を含む)
Qwen3.8 8bit 1 0 0 サーバー停止5 0 測定できず 測定できず(残り5本は打ち切り)
0-2. thinking OFF との比較
モデル 判定(OFF → ON) 11本の所要時間(OFF → ON) 最大の出力トークン(OFF → ON)
gpt-oss:120b 正解4・不正解6・採点不能1 → 正解5・要検討1・不正解4・採点不能1 939秒(15分39秒) → 678秒(11分18秒) 16,737 → 12,549
Qwen3.8 NVFP4 正解4・要検討1・不正解5・採点不能1 → 正解4・要検討1・不正解4・時間切れ1・採点不能1 547秒(9分7秒) → 6,079秒(1時間41分19秒) 7,070 → 31,850
Qwen3.8 8bit 正解4・要検討2・不正解4・採点不能1 → 正解1・サーバー停止5・打ち切り5 1,609秒(26分49秒) → 測定できず 7,014 → 3,627(回答できた1本のみ)

NVFP4 は、時間切れの1本を除いた10本で比べると、OFF 395秒(6分35秒) → ON 2,479秒(41分19秒)で、約6.3倍です。

1. LLM の設定

ふゆきさんへ: 「コンテキストは各モデルの上限、出力枠は大きめ、予備実行で枠を決める工程は省く」という方針で設定しました。上限の値は、この環境の実物で確かめたものです。

1-1. thinking ON で使った設定
モデル コンテキスト 確認元 出力枠 thinking の指定
gpt-oss:120b 131,072 ollama show の context length 116,326 think: true(強さは指定なし。テンプレート4〜9行により medium)
Qwen3.8 NVFP4 262,144 ollama show の context length 246,605 think: true
Qwen3.8 8bit 262,144(MLX は指定する起動引数が無い) config.json 121行 max_position_embeddings 246,594 依頼ごとに chat_template_kwargs.enable_thinking: true
1-2. 使ったメモリ

2. テスト項目

ふゆきさんへ: thinking OFF と同じ11本を使いました。各本の内容、見つけるべき欠陥、選んだ理由は、thinking OFF の記録の第2章にあります。

3. テスト結果

ふゆきさんへ: 判定の基準は thinking OFF と同じです。所要時間は回答1本の実時間で、各モデルの最初の1本(airscope_led_review2)はモデルの読み込み時間を含みます。

3-1. 判定の意味
3-2. 11本の判定と所要時間(thinking ON)
テスト 答え gpt-oss NVFP4 8bit
mox_law_v2 欠陥2件 要検討 / 26.3秒 / 1,725 不正解 / 394.0秒 / 24,660 サーバー停止(約8分50秒)
alexa_handoff_initial 欠陥1件 不正解 / 27.2秒 / 1,448 不正解 / 122.0秒 / 6,261 打ち切り
mox_law_initial_retry 欠陥3件 不正解 / 46.0秒 / 2,613 不正解 / 368.8秒 / 20,688 打ち切り
skm_phase5_compact_retry 欠陥1件 不正解 / 141.2秒 / 7,969 不正解 / 631.4秒 / 31,850 打ち切り
alexa_weather_initial_retry 欠陥1件 不正解 / 208.4秒 / 12,549 時間切れ / 3600秒 打ち切り
smartphone_axis_initial 不明 採点不能 / 52.3秒 / 3,659 採点不能 / 135.0秒 / 7,095 サーバー停止(約8分50秒)
mox_law_v3 指摘なし 正解 / 8.4秒 / 542 正解 / 26.1秒 / 1,633 サーバー停止
airscope_led_review2 OK 正解 / 50.5秒 / 440 正解 / 26.8秒 / 1,098 正解 / 178.3秒 / 3,627
every_golf_serigaya_recovery_retry 欠陥なし 正解 / 43.2秒 / 2,226 正解 / 563.6秒 / 17,674 打ち切り
airscope_led_initial 誤BLOCKERなし 正解 / 26.3秒 / 1,810 正解 / 59.1秒 / 3,138 サーバー停止(約8分50秒)
codex_control_same_turn_retry 追加指摘なし 正解 / 48.2秒 / 3,294 要検討 / 152.3秒 / 8,430 サーバー停止(約8分50秒)

表の値は「判定 / 所要時間 / 出力トークン数」です。出力トークン数は思考の分を含みます。8bit の経緯は第5章にあります。

3-3. thinking OFF から判定が変わった本
モデル テスト OFF ON 変わった点
gpt-oss mox_law_v2 不正解 要検討 見つけるべき2件のうち「改行で分けると見逃す」を入力例つきで挙げた。
gpt-oss airscope_led_initial 不正解 正解 貼られていない定義を推測した BLOCKER を出さなくなった。
NVFP4 alexa_weather_initial_retry 不正解 時間切れ 3600秒以内に回答が返らなかった。

この表は、判定が変わった本の全量です。ほかの本は OFF と同じ判定です(8bit を除く)。

3-4. 各モデルの回答の中身(要点)
gpt-oss:120b
Qwen3.8 NVFP4
Qwen3.8 8bit
3-5. 思考の中身の確認

答えが思考の中にだけ書かれていないかを確かめるため、思考の文章も書き出して確認しました。

この確認は NVFP4 の上記3本だけで、全量ではありません。gpt-oss の思考は、回答本文の採点に必要な範囲でしか読んでいません。思考の文章は answers_thinking_on/ の各ファイルの末尾にあります。

4. Claude による各モデルの評価

ふゆきさんへ: thinking ON でも、見つけるべき欠陥8件を完全に挙げたモデルはありません。単独でデバッグを任せられる水準には届いていません。

1位 gpt-oss:120b(thinking ON)
2位 Qwen3.8 NVFP4(thinking ON)
3位 Qwen3.8 8bit(thinking ON)
thinking OFF の評価との関係

5. 8bit の thinking ON で試したことと、結果が得られなかった経緯

ふゆきさんへ: 8bit は3回試し、回答が得られたのは1本目の airscope_led_review2 だけでした。生成を始めて約8分50秒で MLX サーバーが落ちることが続いたため、ふゆきさんの判断で打ち切りました。

5-1. 試行1(11:14〜11:17): 思考の文章が取れなかった
5-2. 試行2(11:18〜12:57): 同じサーバーで2本目を流すと落ちた
5-3. 試行3(13:09〜14:09): 1本ごとにサーバーを起動し直した
テスト 開始 打ち切り 経過
airscope_led_initial 13:33:32 13:42:22 約8分50秒
smartphone_axis_initial 13:42:27 13:51:18 約8分51秒
codex_control_same_turn_retry 13:51:23 14:00:13 約8分50秒
mox_law_v2 14:00:19 14:09:09 約8分50秒

この表は、自動打ち切りが働いた本の全量です。ログは10秒ごとに見ているため、実際に落ちた時刻は最大10秒早い可能性があります。

5-4. 打ち切り
5-5. 分かったことと、分かっていないこと

6. テスト運営の問題と、Claude の不手際で失った時間

ふゆきさんへ: 今回のセッションでも、Claude の不手際によりふゆきさんのお手を煩わせ、時間を失いました。

7. 依頼文の品質について分かったこと

ふゆきさんへ: thinking OFF の記録の第6章と同じです。thinking ON で新たに分かったことはありません。

8. 本番設定との差と影響

ふゆきさんへ: 本番の出力枠 4,096 と待ち時間600秒のままでは、thinking ON の回答が返らない本があります。

9. 採点基準と、この評価の限界

10. 未実施の項目と次回への申し送り

11. 再現手順と後片付け

ふゆきさんへ: 同じ条件で測り直すためのコマンドと、後片付けの結果です。

11-1. 再現手順
11-2. 後片付けの結果(2026-09-17 14時台に確認)
対象 測定前 測定後
11434 Ollama モデル読み込みなし モデル読み込みなし(各モデルの終了時にアンロード)
11435 Alexa PID 869(09-16 の記録) PID 869(操作なし)
11436 MLX 待ち受けなし 待ち受けなし(測定で起動したサーバーはすべて終了)
中央キュー qwen-shared.py PID 46674(9月15日起動) PID 46674(操作なし)
codex_control_lab 未コミット変更あり(測定前の09-15から存在) 同じ(今回の編集なし)
mox_system セッション開始時の変更状態 同じ。増えたのは評価フォルダの中身だけ
打ち切り用ファイル 無し 無し(ふゆきさんが削除)

リビジョン #4
作成: 2026-09-17 05:15:35 UTC (TRONS-冬木)
更新: 2026-09-17 06:47:18 UTC (TRONS-冬木)